2017年3月25日 (土)

 週末のビジネススクールにて、生徒から興味深いお話を聞きました。外資系に勤める彼女の「イタリア人上司」が来日したときのエピソード。そのイタリア人が日本ビジネスマンにプレゼンするたびに落ち込み、めげてしまったのだとか。

 イタリア人が日本人相手のプレゼンで落ち込んだ理由・・・それは聞き手の「反応がない」ことだったそうです。一生懸命プレゼンしてもまったく表情を変えず、つまらなさそうに聞く日本人。陽気なイタリア人はこれで自信喪失してしまったのですね。
 よ~くわかります。本当にお気の毒。興味がないわけじゃないんですよね、みんなそういう「表情」なだけ。

 これには講師をつとめる私もかなり洗礼を受けてきました。年配の男性が多い大企業では、なにをどう面白く話そうとぜんぜん笑ってくれない。じっと「会議顔」を崩さぬまま聞いている人が多いです。

 さいきんこれが若い人にも広がりつつあります。会社の新人でも「反応がない」人が増えています。おそらくビデオ講義しかない予備校に通い、テレビとユーチューブでしかお笑いを見ないうちに、「自分の表情が話し手に影響を及ぼす」ことを忘れてしまうのでしょう。

 それにしてもイタリア人があまりに気の毒。面白い落語ライブでも見に行って、「笑う」ことに慣れようよ、日本人。話す相手に対しきちんと反応する、これがグローバルの出発点だと思うぞ。

2017年3月24日 (金)

 本日、「『数字』が読めると本当に儲かるんですか?」古屋悟司(著者)+田中靖浩(案内人)が発売となりました。

 たまたま訪れた丸善本店にドカンと陳列されていました。まずはゲキ、本当におめでとう、そしてお疲れさま。

 古屋悟、初の書籍発売を記念して、裏話を少々。...
 今回私は解説者ならぬ案内人として、「花屋の書く会計本」の手伝いをさせてもらいました。横から見ていて、著者のゲキはよく頑張ったと思います。まずは執筆段階で編集者からの「ここは直せ」「これは削れ」といった具体的なダメ出しに耐え、書き終えたと思ったら案内人から「リズムが悪い」「抑揚がない」と抽象的なダメ出しの数々。
 心が折れても不思議のない厳しさでしたが、しかし彼はそれに耐え、文章を修正してきました。この修正力=変化する力は大したものだったと感心します。自信のあるパターンでは文章が書けても、それを「変える」ことってなかなかできないんですよ。プライドも邪魔するし。

 彼を見ていて「変化できる力」って、すごく大切だと思いました。意外とこれ、見過ごされがちですよね。商売でも、結婚でも「そのときの実力や人柄」が評価されますが、「そのあと変われるかどうか」はあまり気にされない。(とくに結婚で「変われない相手」と一緒になると、それはもう大変)。

 今回の新刊の「読みどころ」もそこにあると思います。彼は「数字」を学び、それによって「変わって」いきました。
 実はこれ、会計士の私にとっても少々衝撃でした。なぜなら、多くの会社では「数字」を現状維持や管理を強化するツールとして使っているからです。つまり「数字」は守りのツールとして用いられていることがほとんど。しかし彼は変化を促進するツールとして「数字」を使った。数字を学ぶことで自らの間違いに気付き、数字をもとにすることで商売を楽しく儲かる方向に変えていきました。

 そんなわけで、本書をオススメしたい読者はハッキリしています。それは自分の商売や人生を「変えたい」と思う人です。いまの状況から一歩抜け出したい、明るい方向へ商売を「変えたい」と思う人はぜひ読んでください。ぜったいヒントが見つかるはずです。
 あと本書にはイケてない税理士とイケてる税理士が2人登場します。税理士・会計士の諸君、これを読んで「自分はどちらか」を確認した方がいいと思うよ。ショックを受けても知らないけど。

 とにかくゲキ、Good Job!
 今日は私もついでにビールで乾杯させてもらいます。

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2017年3月20日 (月)

 あちこちで卒業式に向かう羽織袴姿に春の訪れを感じます。その後ろ姿に向け、新たな世界で「自分を失わず」がんばってほしいと願わざるをえません。

 私が卒業した頃といま、桜を待ちわびる街の景色は同じなれど、大きく変わってしまったものがいくつかあります。その代表的なものが「頭の良さ」ではないかと思うのです。

 はるか昔、「男は度胸、女は愛嬌」という言葉がありました。私たちが卒業する頃には、それが「男も女も頭の良さ」になっていたように思います。学生の時も仕事でも、「頭が良い」ことは成功の大きなカギでありました。今でもその空気は色濃く残っています。

...

 しかし今、「頭が良い」ことは、長い人生を送る上で若干のマイナスを背負うことがあります。問題解決に長けた偏差値エリートが、定年後、急にまわりとコミュニケーションがとれなくなってしぼんでしまう例があまりにも増えています。

 私もこれまでどちらかといえば「頭が良い」側で生きてきたように思いますが、さいきんそのことが仕事や人間関係上、「マイナスではないか?」と感じる場面が増えてきました。商売を80歳まで長く続けている人、周りと楽しく仕事している人は、偏差値エリートとは「別の方向性・異なる資質」をもっているように思えてならないのです。

 この連休、AI(人工知能)やIOT関連の書籍を読んだせいもあって、「頭の良さ」の内容はこれから10年、さらに、劇的に変化していくのではないかとの思いを強くしました。

 そんなわけで、良い機会なので来週3/28(火)八重洲ブックセンターのトークショーにて、「これからの頭の良さ」をめぐる話をしようと思います。事前の案内とはちがいますが、いつものことなのでゴメンしてください。せっかくなので「答えのない問い」に突っ込みます。定年など気にせず、長く楽しく仕事して生きていきたい皆さま、ぜひお越しください。一緒に考えましょう。

3/28(火)八重洲ブックセンター・トークショーのご案内・申込みはこちらです↓
http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/11499/

2017年3月 8日 (水)

 ふと気が付きました。「環境変化が激しい時代だから、変わらなければならない」と口にする経営者ほど、うまくいっていない事実に。
 逆に、変化に対応してしなやかに乗り切っている経営者は「変わらなきゃ」などと口にしません。「ワインの美味しい店、みつけてさあ」などと言っています。

 「変わりたくても変われない」経営者は、地上から空飛ぶ飛行機を眺めているようなものなのでしょう。「うわ、スピードはや!これは歩いている場合じゃない」と焦っている。
 これに対して「変化に対応して変われている」経営者は、飛行機の中で一杯やっている自然体イメージ。のんびり毎日を楽しんでいるように見えて、実はすごいスピードで進んでいる。
 大空を見上げて外の速度におののく経営者、そして、ゆっくり過ごしているつもりで高速移動している経営者。ちなみにアインシュタイン博士はこの両極端な経営者を見て相対性理論を発見したそうです。

 外から飛行機を見るか、それとも飛行機に乗り込むか。
 地上から飛行機を見て、写真撮って喜んでいる場合じゃないぞ。
 さあ、いつもの場所を離れ、飛行機に乗ろうじゃないか。

※注:JAL&ANAの回し者、コマーシャルではありません

2017年3月 3日 (金)

 昨日、ITコーディネータ協会のお招きでOODAについて講演してきました。どんな反応があるか半信半疑で話したものの、本日たくさんメールを頂くなど反応は上々、嬉しい限りです。ITプロフェッショナルの中にも、「形だけのPDCA」に違和感をお持ちの方が少なからずいらっしゃることがわかりました。

 OODAを紹介するにあたり、PDCAと対比して今更ながら正解だったと思います。「PDCAを回せ!」には反論できない空気がありますからね。予算をはじめとする「PDCAの暴走」に対して異議を唱えたい私の気持ちが伝わってよかった。

 ところで、演台から拝見したITコーディネータの方々、年齢が高くてビックリしました。ITっていうからもっと若いのかと思ったのに。懇親会にも出席させてもらったのですが、皆さま「情報化の生き字引」みたいな方ばかり。

 講演で「90年代の低迷は、『情報化の失敗』も大きいのではないか?」とボールを投げてみたところ、現場経験豊富な生き字引からたくさんのコメントをもらいました。大変勉強になりました、ありがとうございます。
 それにしても、生き字引のおっさんたち、酒が入るとみんなマニアックで面白すぎ。

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